セキュアリッピング

Secure Ripping Mode

リッピング

同一セクタの繰り返し読み取り、結果比較、ドライブのエラー報告により、オーディオCDの読み取りエラーを検出し、可能な限り回復しようとするデジタル音声抽出モードの一種。

詳細説明

セキュアリッピング(Secure Ripping Mode)は、オーディオCDのリッピングソフトウェアにおいて、読み取りエラーを検出し、可能な限り是正するための動作方式の一つである。CD規格で統一された単一アルゴリズムではなく、Exact Audio Copy、dBpoweramp、XLDなどのプログラムは、繰り返し戦略、判定閾値、外部検証を異なる形で採用しうる。中核となる目的は、未検査の1回読み取りを正しい結果として扱わないことにある。

典型的なセキュアモードでは、同一のオーディオセクタを2回以上読み取り、返却データを比較する。一致すればその領域を比較的高い信頼度とみなし、不一致なら速度を下げ、再読み取り回数を増やすか再定位し、いずれかの結果が設定された一致回数に達するか、位置を信頼して回復できないと報告する。Accurate Stream対応ドライブは連続位置をより安定して返せる。音声データをキャッシュするドライブでは、真の物理再読み取りがキャッシュコピーに置き換わらないよう、他領域の読み取りなども必要になる。一部のモードはドライブが報告するC2エラーポインタを利用し、フラグ付き領域に重点的に再読み取りして速度を上げる。ただしC2報告の完全性はドライブごとに異なり、設定誤りで読み取りエラーを見逃す可能性がある。C2を使わない場合、より広範な繰り返し読み取りが通常必要になる。セキュアモードは、ファームウェアが既に無音化または補間した元の訂正不能データをドライブに返させることはできない。

セキュア読み取りはBurstモードより時間がかかり、盤面損傷が深刻な場合は長時間再試行しうる。再読み取りを増やすとランダムエラーを発見する確率は上がるが、数学的な絶対保証にはならない。ドライブが毎回同じ誤データを返せば、結果は一致しうる。AccurateRip、CTDB、または別の読み取り経路を持つ別ドライブとの照合は、独立した証拠を増やす。

ログの「エラーなし」は、通常、ソフトウェアが自身の判定規則を超える問題を検出しなかったことのみを意味する。CIRCが自動訂正した下層エラーがなかったこと、先頭・末尾のすべてのサンプルが読み取られたことの証明にはならない。ドライブオフセット、オーバーリード能力、プリエンファシス処理、トラック境界は別途扱う必要がある。